2021年4月19日
更新箇所について:「期待値と出玉の偏りイメージについて」の項目を追加しました。
Pギンギラパラダイス夢幻カーニバル199ver.のスペック
2021年5月10日から新台導入予定です。メーカーはSANYOグループのSan Three(サンスリー)。
一種二種混合機となります。
スペックは以下の表のとおりです。
大当り確率は199.8分の1のライトミドル機となります。
等価ボーダーは19.9回転と遊タイム搭載機種としてはやや高めです。
ラウンド(R)数と大当り出玉数について、メーカー公表のスペックをみると、10Rの出玉数(払出し玉数)が1270個で、6Rが710個、4R 430個となっています。
ここで、大当り時の大入賞口には2種類あり、大入賞口1と大入賞口2とに分かれているようです。払出し玉数(賞球数)は大入賞口1が1個で2が14個です。
各々の大当りRのうち1R分は1個賞球だと推測されます。例えば10Rの場合は1R×1個賞球×10カウント(C)+9R×14個賞球×10C=1270個です。打ち出し玉数を差し引く差玉で計算すると10C×1R+10C×9R=100個を差し引くので1170個が純粋に手元に残る玉数(差玉)となります。つまり、1R分は手元に残らないため、実質9Rとなります。他のRも同様に表示Rから1R差し引いた分が実質のRになると思われます。
出玉面について、ヘソでの初当たりの53.5%を3Rが占めており、出玉数(差玉)は390個とやや物足りないので、単発で終わった場合は多少のがっかり感があるかもしれません。その他は5R 650個が45.5%を占め、9R 1170個が1%です。
ところが、ラッシュに突入させるとメインラウンド(R)の9Rが50%を占め、まとまった出玉(差玉)の獲得期待感が上がります。残り50%は3R です。
平均的には1回の大当りで3~4連チャンして2400個程度の出玉(差玉)が獲得できる計算となります。
初当たり消化後のトータルでのラッシュ突入率はメーカー公表値では約50%とのことですが、抽選振り分けは突入率45%の残保留を含む電サポ34回がほとんどです。その他、突入率77%となる電サポ84回もありますが全体の9%にすぎません。
ラッシュ中の抽選確率は57.2分の1です。トータル継続率は約80%と高い連チャン性能が期待できます。このうち、次回当たりが濃厚となる電サポ600回抽選(残保留4個込み、以下同様)の振り分けは12%で、ラッシュ中の当たり8~9回に1回の突入となる計算です。残り88%は継続率77%の84回抽選です。
以上のように、ラッシュに突入時の比較的高い継続率を活かし連チャンにより出玉を伸ばしていくタイプの機種だと思われます。
遊タイム天井期待値の恩恵は高い部類に入るため、お店が甘すぎると判断した場合は出玉が削られる可能性が考えられます。
しかしながら、ヘソ賞球が1個しかありませんので、お店の調整の幅が広がりメリハリのある運用には期待できます。
遊タイム期待値を計算してみました
遊タイムの発動契機は通常時を599回転消化後となります。
遊タイムに突入後は、最大763回の時短に突入し当選確率はほぼ100%です。
遊タイムの天井期待値は通常時を含めた全体の平均期待値を大きく上回るため、天井狙いが有利な機種と言えるでしょう。
残保留4個を含めて算出しました。
まずは出玉削りなしの標準モデルです(差玉)。
次に、出玉が5%減る場合ですが、こちらのほうが現実的だと思います。
なお、これはスペックから算出した出玉数をベースとして大当り時や遊タイムを含む電サポ中の入賞時にアウトにこぼれるムダ玉を合算で除いて計算した値です。最終的に手元に残る出玉(差玉)とお考えください。
参考までに、終日打つ場合のボーダーライン回転率を一覧表にしましたのでご活用いただければ幸いです。
期待値と出玉の偏りイメージについて
下のグラフは、Pギンギラパラダイス夢幻カーニバル199ver.をパチンコ店で実際に打った場合を想定し、大当り確率やラウンド振り分け等のスペックを基に玉の出方を推計したものです。期待収支(期待値)と実収支の平均値の推移です。4円パチンコの出玉削りなしの調整で等価ボーダープラス3回転程度(ここでは250玉あたり23回転)を想定しています。(実収支は実際に手元に残る差玉を金額換算した値で出玉のかたよりを考慮して算出しました。)
グラフをみると、通常回転500回転を超えるあたりまでは実収支がマイナスの値となっています。持ち玉ができにくく現金もしくは貯玉による投資が続いている状態です。また、かなり深い回転数まで実収支が期待収支を下回り続け、実収支が期待収支にほぼ近づくのは1700回転前後となっています。いわゆる欠損の状態が続きます。このように、玉の出方は荒いタイプに属するかと思います。
これは平均値の話なので、引きが悪いとさらに数倍のマイナス値もあり得るということは考えに入れておいたほうが良いと思います。もちろん、引きが良いと逆に大きくプラスに偏る場合もあります。
期待収支は、ボーダー超えの台を打てば、回した通常回転数に応じてプラスになりますが、実際の実収支は連チャンで大きく出玉を伸ばす事もあれば、単発続きやラッシュが続かないといった事で投資がかさむ事もありブレるので平均的なイメージとして捉えてください。
実収支はラッシュ突入率を考慮して算出してあります。一般的に、ラッシュ突入率が低い一方、逆にラッシュ中に有利な出玉振り分けとなっているタイプの機種は出玉の爆発力は高いですが初期投資はかさむ傾向にあります。逆にラッシュ突入率が高かったり、通常時とラッシュ時の出玉振り分けの差が少ない機種は期待収支どおりの実収支が得られやすい傾向です。
最終的には機種タイプに関わらず回転数が積みあがるにつれ期待収支と実収支の差は縮まります。