2021年4月6日【記事更新:2021年4月15日】
更新箇所について:「期待値と出玉の偏りイメージについて」の項目を追加しました。
ぱちんこウルトラマンタロウ2のスペック
新台導入予定日は地区によりゴールデンウィークの前後に分かれているようです。東日本が2021年4月19日から、西日本は5月10日からとの情報があります。メーカーは京楽産業(KYORAKU)グループのオッケー.(OK)。
一種二種混合機となります。
スペックは以下の表のとおりです。
等価ボーダーは18.3回転と低めです。
現行機種で最強クラスのスペックではないかと話題性が高いですね。
ゲーム性は非常にシンプルで個人的には好感が持てます。初当たり消化後に電サポ6回で突入率50%のラッシュに突入させた後は、すべて最大ラウンド(R)の10Rの大当りをどこまで引き続けることができるかといった次第です。
この機種の特徴はタロウチャッカーでしょう。
右打ち中はすべて最大ラウンドの10Rで払出し出玉1500個といったスペックは他機種にもみられますが、タロウチャッカーは、それに加えて10R大当り消化中に平均100個払い出される入賞口です。
現行の規則では1回の大当りで1500個の払い出しが上限のようですが、これにカウントされない100個が上乗せされ1600個の出玉が獲得できるというわけです(差玉ではなく払出しベースです)。
ここで、タロウチャッカーの差玉(入賞個数を差し引いて実際に手元に残る出玉)についてみてみます。
メーカーのウエブサイトのスペック表をみると「4個賞球」と表示されています。
払出しが100個なので同チャッカーには10R消化中に25個入賞すると推測されます(100個÷4個=25)。
したがって、実質75個の差玉獲得と計算されます(100個-25個=75個)。
10R消化中に得られる差玉は1400個(10R×(15個賞球×10カウント-入賞10個))なので、チャッカーの差玉と合わせると実際には1475個が獲得できることとなります。
なお、チャッカーで獲得できる差玉の数はお店の調整次第ということも考えられます。
参考までに、チャッカーが無かったと仮定した場合の差玉は5%程度減り、ボーダーラインは1回転程度上がります。
さて、この機種は遊タイム機能も搭載していますが、遊タイム天井期待値の恩恵はかなり高いため、お店が甘すぎると判断した場合は出玉を削ってくる可能性が十分に考えられます。
一方、ヘソ賞球が1個しかありませんので、お店の調整の幅が広がりメリハリのある運用には期待できます。
出玉面について、ヘソからの初当たりは約50%がラッシュに入ります。
ヘソ当たりはすべて2Rで、出玉数(差玉)は280個に止まることから、81%と高い継続率のラッシュに突入させて10R 1400個+タロウチャッカー75個を引き続け出玉を伸ばしていく過激な機種であることは言うまでもないでしょう。
遊タイム期待値を計算してみました
遊タイムの発動契機は通常時を950回転消化後となります。
遊タイムに突入後は、最大999回の時短に突入し当選確率はほぼ100%です。
遊タイムの天井期待値は通常時を含めた全体の平均期待値を大きく上回るため、天井狙いが有利な機種と言えるでしょう。
まずは出玉削りなしの標準モデルです(差玉)。
次に、出玉が5%減る場合ですが、こちらのほうが現実的だと思います。
なお、これはスペックから算出した出玉数をベースとして大当り時や遊タイムを含む電サポ中の入賞時にアウトにこぼれるムダ玉を合算で除いて計算した値です。最終的に手元に残る出玉(差玉)とお考えください。
貸玉料4円で金額換算した場合の期待値は以下のとおりです。交換率は4円等価交換および3.57円交換の2種類で計算してあります。
出玉削り5%の表です。
参考までに、終日打つ場合のボーダーライン回転率を一覧表にしましたのでご活用いただければ幸いです。
期待値と出玉の偏りイメージについて
下のグラフは、ぱちんこウルトラマンタロウ2をパチンコ店で実際に打った場合を想定し、大当り確率やラウンド振り分け等のスペックを基に玉の出方をシュミレーションしたものです。期待収支(期待値)と実収支の平均値の推移です。4円パチンコの出玉削りなしの調整で等価ボーダープラス3回転程度(ここでは250玉あたり21回転)を想定しています。(実収支は実際に手元に残る差玉を金額換算した値で出玉のかたよりを考慮して算出しました。)
グラフをみると、通常回転800回転を超えるあたりまでは実収支がマイナスの値となっています。持ち玉ができにくく現金もしくは貯玉による投資が続いている状態です。また、かなり深い回転数まで実収支が期待収支を下回り続け、実収支が期待収支にほぼ近づくのは2500回転前後となっています。いわゆる欠損の状態です。
これは平均値の話なので、引きが悪いと数倍のマイナス値もあり得るということは考えに入れておいたほうが良いと思います。もちろん、引きが良いと逆に大きくプラスに偏る場合もあります。
期待収支は、ボーダー超えの台を打てば、回した通常回転数に応じてプラスになりますが、実際の実収支は連チャンで大きく出玉を伸ばす事もあれば、単発続きで投資がかさむ事もありブレるので平均的なイメージとして捉えてください。
実収支はラッシュ突入率を考慮して算出してあります。一般的に、ラッシュ突入率が低い一方、逆にラッシュ中に有利な出玉振り分けとなっているタイプの機種は出玉の爆発力は高いですが初期投資はかさむ傾向にあります。逆にラッシュ突入率が高かったり、通常時とラッシュ時の出玉振り分けの差が少ない機種は期待収支どおりの実収支が得られやすい傾向です。
最終的には機種タイプに関わらず回転数が積みあがるにつれ期待収支と実収支の差は縮まります。