2021年3月15日【記事更新:2021年4月12日】
更新箇所について:「期待値と出玉の偏りイメージについて」の項目を追加しました。
ぱちんこGANTZ極のスペック
2021年4月5日から新台導入予定です。メーカーはKYORAKU(京楽産業)。
V確変ループ機となります。
スペックは以下の表のとおりです。
等価ボーダーは17.6回転と多くの遊タイム搭載機種の例にもれず低めです。
この機種の特徴は平均1500個の大量出玉が期待できる小当りラッシュを搭載していることでしょう。小当りラッシュ付き大当りを引けば、ハマればハマるほど出玉が増えるのは刺激的です。さらに遊タイム搭載機種でもあります。
ただし、遊タイム突入後の大当り当選確率は高くありません。
出玉面について、ヘソでの初当たりは10Rが5%にすぎず、残り95%は2Rです。
2Rの出玉数(差玉)は280個と少ないので、出玉を増やせるかどうかは小当りラッシュの継続次第です。10Rの出玉数(差玉)は1400個となります。
小当りラッシュ突入率は、2R通常を引いた場合の時短30回からの引き戻し込みで46%です。ラッシュ継続率は72%と比較的高めです。
遊タイム期待値を計算してみました
遊タイムの発動契機は通常時を950回転消化後となります。
遊タイムに突入後は、最大100回の時短に突入し当選確率は26.9%となります。
73.1%は当選せずにスルーしますが、当選すれば、メーカーの宣伝にあるように10R1500個(払出出玉)+小当りラッシュ1500個=3000個の出玉が70%でループするイメージとなるわけです。
遊タイムの天井期待値は通常時を含めた全体の平均期待値を大きく下回るため、天井狙いが有利な機種とは言えないでしょう。
遊タイム期待値の算出にあたっては、小当りラッシュの純増個数の平均を1500個と仮定して推計しました。
まずは出玉削りなしの標準モデルです(差玉)。
次に、出玉が5%減る場合ですが、こちらのほうが現実的だと思います。
なお、これはスペックから算出した出玉数をベースとして大当り時や遊タイムを含む電サポ中の入賞時にアウトにこぼれるムダ玉を合算で除いて計算した値です。最終的に手元に残る出玉(差玉)とお考えください。
貸玉料4円で金額換算した場合の期待値は以下のとおりです。交換率は4円等価交換および3.57円交換の2種類で計算してあります。
出玉削り5%の表です。
参考までに、終日打つ場合のボーダーライン回転率を一覧表にしましたのでご活用いただければ幸いです。
期待値と出玉の偏りイメージについて
下のグラフは、ぱちんこGANTZ極をパチンコ店で実際に打った場合を想定し、大当り確率やラウンド振り分け等のスペックを基に玉の出方をシュミレーションしたものです。期待収支(期待値)と実収支の平均値の推移です。4円パチンコの出玉削りなしの調整で等価ボーダープラス3回転程度(ここでは250玉あたり21回転)を想定しています。(実収支は実際に手元に残る差玉を金額換算した値で出玉のかたよりを考慮して算出しました。)
グラフをみると、通常回転800回転を超えるあたりまでは実収支がマイナスの値となっています。持ち玉ができにくく現金もしくは貯玉による投資が続いている状態です。また、3000回転を超えても実収支が期待収支を下回っています。いわゆる欠損の状態です。
これは平均値の話なので、引きが悪いと数倍のマイナス値もあり得るということは考えに入れておいたほうが良いと思います。もちろん、引きが良いと逆に大きくプラスに偏る場合もあります。
期待収支は、ボーダー超えの台を打てば、回した通常回転数に応じてプラスになりますが、実際の実収支は連チャンで大きく出玉を伸ばす事もあれば、単発続きで投資がかさむ事もありブレるので平均的なイメージとして捉えてください。
実収支はラッシュ突入率を考慮して算出してあります。一般的に、ラッシュ突入率が低い一方、逆にラッシュ中に有利な出玉振り分けとなっているタイプの機種は出玉の爆発力は高いですが初期投資はかさむ傾向にあります。逆にラッシュ突入率が高かったり、通常時とラッシュ時の出玉振り分けの差が少ない機種は期待収支どおりの実収支が得られやすい傾向です。
最終的には機種タイプに関わらず回転数が積みあがるにつれ期待収支と実収支の差は縮まります。