2021年1月31日
例年2月のパチンコ店の出玉は前月の回収傾向からやや上向きへ
例年、2月は前月が回収月だった反動もあり、普通の還元態勢へ戻る動きになります。
暦の上での休日をみると、2020年2月の土曜・日曜・祝日はうるう年だったこともあり11日間ありました。2021年は10日間と前年より1日少ないです。
この期間を除く日は例年どおりの還元が期待されます。
2021年2月は前月に次ぐ新台導入ラッシュが期待される
さて、出玉還元についてですが、いまのところパチスロ6号機にさしたるヒット機種がなく集客がおぼつかないこともあり、代わりにパチンコに力を入れているパチンコ店の話が聞かれます。
ただし、スロットコーナーをパチンコへ転換するには設備投資がかさむため、現実的には1円パチンココーナーを潰して4円パチンコへ変更したり、1円パチンコを1.25円パチンコへ変えるなど貸玉レートの見直しが主流かと考えられます。
シーズリサーチが実施した「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の2021年1月調査結果によると、今後、パチンコを増台するとした企業割合が減台するとした企業割合を上回っているようです。パチスロは逆に減台が増台を大きく上回っています。
こうしたなか、2021年2月は、15機種ものパチンコ新台導入が予定されています。これは、ここ半年ほどの間では最も多かった前1月の18機種に次ぐ導入量です。
ちなみに2020年12月は7機種で、11月は13機種、10月10機種、9月8機種、8月11機種でした。
スペック別にみると、15機種のうち9割近くの13機種は遊タイムを搭載しています。甘デジは3分の1の5機種です。
個別機種をみると、甘デジのビッグタイトルと言っても過言ではないPA大海物語4スペシャルが目立ちます。導入予定台数は大量で5万台とか7万台とかの情報があります。
独断的ですが、版権的に人気が高い(深い?)のはPひぐらしのなく頃に~瞬~やP<物語>シリーズ セカンドシーズンあたりでしょうか。この他、PFアイドルマスター ミリオンライブ!は、継続率72%が複数ストックされるスペックで話題性が比較的高いようです。
なお、2月は設定付きパチンコの導入予定は見当たりませんでした。
参考までに2021年2月に市場へ導入予定のパチンコ新台です。
・PA大海物語4スペシャル(遊タイム) 99.9分の1
・PAフィーバー真花月2Light Ver(遊タイム) 99.9分の1
・PA新世紀エヴァンゲリオン14-決戦–プレミアムモデル(遊タイム) 99.9分の1
・ぱちんこGANTZ:2 Sweet ばーじょん(遊タイム) 99.9分の1
・P安心ぱちんこキレパンダinリゾート79Ver(遊タイム) 79.9分の1
・P<物語>シリーズ セカンドシーズン(遊タイム) 199.8分の1
・P FAIRY TAIL2 JQD(遊タイム)199.8分の1
・Pジューシーハニー3(遊タイム) 249.18分の1
・P野生の王国GO M-T YT800(遊タイム) 289.98分の1
・P安心ぱちんこキレパンダinリゾート(遊タイム) 318.1分の1
・P JAWS3 SHARK PANIC~深淵~(遊タイム) 319.6分の1
・PFアイドルマスター ミリオンライブ!(遊タイム) 319.7分の1
・Pひぐらしのなく頃に~瞬~(遊タイム) 319.8分の1
・キュインぱちんこ南国育ち デカパトver甘デジ 99.9分の1
・P野生の王国GO M2-T 289.98分の1
パチンコ店減少の加速傾向は還元余力の縮小を反映
経済産業省の特定サービス産業動態調査によると、パチンコ店の2020年11月の売上高は前年比2割近くの減少(-19.2%)で、前月(-17.2%)より減少幅が拡大しました。前年割れは1年5か月連続となっています。
これは、パチンコ客の所得環境が先行き不透明である事に加え、従来からの広告宣伝規制や射幸性を抑えた遊技機への転換(一定期間先延ばしされてはいるが)による集客への影響が続いていることにも起因すると思われます。
こうしたなか、閉店に追い込まれるパチンコ店は昨年を上回るペースで増えており、私の推計では2020年のパチンコ店減少数は7百店余りに達することとなりそうです。ちなみに昨年2019年は421店の減少でした(警察庁のパチンコ店営業許可数による)。
パチンコ店の還元状況は全体としては芳しくないと考えるのが妥当でしょう。
しかしながら、還元余力のないパチンコ店が顧客を減らすのに対し、ライバルの弱体化を集客のチャンスと捉えるお店はそれなりに還元しているようです。
店舗格差は開く一方なのです。
遊タイム機においてもそろそろ本来の期待値稼働ができる調整に期待
以上のことを勘案すると、勝ちにこだわる打ち手は、特定のお店での特定日や新台入替日など、優良台が投入される確率の高い日を中心とした立ち回りがベストな方法である事に変わりはないでしょう。
ここで、遊タイム搭載機種の天井期待値を狙った立ち回りは選択肢のうちの一つになると思いますが、他の遊技客の気分を害するような目に余る行為は慎むべきでしょう。
長く打ち続けるためには紳士的に立ち回るように心がけたほうが良いと思います。
基本的には優良店で良く回り出玉削りの少ない調整の台を探し、できるだけ長時間打つといった従来からのスタイルが王道であることに変わりはないでしょう。
遊技を楽しむ事を重視する打ち手は、あまりにも調整の悪いお店を避けつつ無理をしない稼働に徹した方がよさそうです。
最後になりますが、遊タイム搭載機種は、出玉を遊タイムに極端に割り振ったものばかりでなく様々なゲーム性のものが投入されつつあります。
ボーダーラインが甘すぎて、パチンコ店が利益を取りづらいものだけでなくメリハリをつけた調整がしやすいと思われる機種も出てきているようですので、終日打てる調整にそろそろ期待してもよいのではないでしょうか。