2020年12月31日
例年1月のパチンコ店の出玉は回収傾向
例年、1月は回収月です。特に年始の3日間は黙っていても客が入る書き入れ時ですので出玉還元は期待薄です。第2週くらいまではこうした動きが続くのが一般的です。
暦の上での休日をみると、2020年1月の正月3が日を含む土曜・日曜・祝日は12日間ありました。2021年も同様です。
この期間を除く月後半は例年どおりの還元が期待されます。
一方、今回の年始時期に限っては、世間では感染症拡大を懸念した帰省自粛の風潮が広がっており、年始の人の移動はかなり減る公算が大です。
この期間のパチンコ店は普段より帰省客の割合が高くなるわけですが、今回は地元客で占められる可能性が高いとも言われています。
このため、例年ならば回収傾向になる時期ですが、地元客相手だと辛すぎる調整にはしづらいとの意見も聞かれます。どう影響するかは未知数です。
そうは言ってもパチンコ店にとって年間最大の稼ぎ時には違いありません。要は回収調整の程度の問題です。
新台導入ラッシュに期待
さて、出玉還元についてですが、いまのところパチスロ6号機にさしたるヒット機種がなく集客がおぼつかないこともあり、代わりにパチンコに力を入れているパチンコ店の話が聞かれます。
こうしたなか、2021年1月は、なんと18機種ものパチンコ新台導入が予定されています。
前12月は7機種でした。P真・北斗無双3とP大海物語4スペシャルの2大ビッグタイトルが導入されたことでそれなりの盛り上がりはありましたが、1月は数で勝負といった感があり、新台入替を契機とした出玉還元に期待を持ちたいところです。
ちなみに11月は13機種、10月10機種、9月8機種、8月11機種でした。
スペック別にみると、約半数は甘デジです。7機種は遊タイムを搭載しています。設定付きや羽物モノもありバラエティに富んだ機種構成です。
個別機種をみると、版権的に人気が高いP Re:ゼロから始める異世界生活や、Pコードギアス 反逆のルルーシュの他、ユニバーサルエンターテインメント社で初の遊タイム搭載機となるPアナザーゴッドポセイドン-怒濤の神撃-などは話題性が比較的高いようです。
参考までに2021年1月に市場へ導入予定のパチンコ新台です。
・PモモキュンソードGC250A(遊タイム) 89.9分の1
・PA 貞子vs伽椰子 頂上決戦FWA(遊タイム) 99.9分の1
・P真・黄門ちゃま 甘デジ(遊タイム) 99.9分の1
・デジハネPA交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO(遊タイム) 99.9分の1
・P春一番~恋絵巻~MB(遊タイム) 199.8分の1
・P春一番~恋絵巻~ZE(遊タイム) 319.6分の1
・Pアナザーゴッドポセイドン-怒濤の神撃-(遊タイム) 319.68分の1
・PA緋弾のアリアⅢ FW(設定付き) 99.9分の1~59.9分の1
・P ROKUROKU 2400ちょい恐Ver.(設定付き) 115.9分の1~99.9分の1
・Pすしざんまい極上4200(設定付き) 29.9分の1~24.6分の1
・PAキャプテン翼 石崎バージョン 39.96分の1
・PA花の慶次~蓮 99.9分の1
・P真シャカRUSH 197.4分の1
・P真・黄門ちゃま ライトミドル 199.8分の1
・P Re:ゼロから始める異世界生活 319.7分の1
・Pコードギアス 反逆のルルーシュ 319.7分の1
・Pスーパーコンビα7500 (羽根モノ) 1.0分の1(小当り確率)
・Pワイルドロデオ6750だぜぇ (羽根モノ) 49.9分の1(ロデオチャンス発生率)
パチンコ店減少の加速傾向は還元余力の縮小を反映
経済産業省の特定サービス産業動態調査によると、パチンコ店の10月の売上高は前年比2割近くの減少(-17.2%)で、前月(-22.4%)より少し改善しましたが前年割れは16か月連続となっています。
これは、パチンコ客の所得環境が先行き不透明である事に加え、従来からの広告宣伝規制や射幸性を抑えた遊技機への転換(一定期間先延ばしされてはいるが)による集客への影響が続いていることにも起因すると思われます。
こうしたなか、閉店に追い込まれるパチンコ店は昨年を上回るペースで増えており、私の推計では2020年のパチンコ店減少数は7百店余りに達することとなりそうです。ちなみに昨年2019年は421店の減少でした(警察庁のパチンコ店営業許可数による)。
パチンコ店の還元状況は全体としては芳しくないと考えるのが妥当でしょう。
しかしながら、還元余力のないパチンコ店が顧客を減らすのに対し、ライバルの弱体化を集客のチャンスと捉えるお店はそれなりに還元しているようです。
店舗格差は開く一方なのです。
遊タイム機においてもそろそろ本来の期待値稼働ができる調整に期待
以上のことを勘案すると、勝ちにこだわる打ち手は、特定のお店での特定日や新台入替日など、優良台が投入される確率の高い日を中心とした立ち回りがベストな方法である事に変わりはないでしょう。
ここで、遊タイム搭載機種の天井期待値を狙った立ち回りは選択肢のうちの一つになると思いますが、他の遊技客の気分を害するような目に余る行為は慎むべきでしょう。
長く打ち続けるためには紳士的に立ち回るように心がけたほうが良いと思います。
基本的には優良店で良く回り出玉削りの少ない調整の台を探し、できるだけ長時間打つといった従来からのスタイルが王道であることに変わりはないでしょう。
遊技を楽しむ事を重視する打ち手は、あまりにも調整の悪いお店を避けつつ無理をしない稼働に徹した方がよさそうです。
最後になりますが、遊タイム搭載機種は、出玉を遊タイムに極端に割り振ったものばかりでなく様々なゲーム性のものが投入されつつあります。
ボーダーラインが甘すぎて、パチンコ店が利益を取りづらいものだけでなくメリハリをつけた調整がしやすいと思われる機種も出てきているようですので、終日打てる調整にそろそろ期待してもよいのではないでしょうか。