2020年11月30日
例年12月のパチンコ店の出玉は回収傾向
例年、12月は回収月です。前半は通常営業の調整ながら、年末の世間の仕事納めに向けて徐々に回収傾向になると思われます。
暦の上での休日をみると、昨年12月の土曜・日曜は9日間ありましたが、今年は8日間で1日少なくなっています。
ただし、官公庁の御用納めとなる28日以降を休日とする企業等は多いため、実質的な休日は2019年の11日間に対し2020年は12日間と予想されます。この期間を除く月前半は例年どおりの還元が期待されます。
待望の新台P真・北斗無双3とP大海物語4スペシャルの導入に期待
前月と同様、各種遊タイム機種のリリースは続きますが、12月はこれまでパチンコ人気を引っ張ってきた旧基準機のCR真・北斗無双とCR大海物語4の後継機種が市場投入されます。
P真・北斗無双3とP大海物語4スペシャルです。
遊タイム機種はボーダーラインが比較的甘いものが多いため、通常営業だと14回転とか15回転程度しか回らないといった調整が目立つようですが、今回は久々のビッグタイトルが2機種同時に導入されるため、大事に扱うお店は少なくはないと思います。
ただ、既存の2機種も設置期限が延長されているため、しばらくの間は新旧機種が併存することとなります。これがお店の還元姿勢にどう影響するかは未知数です。
参考までに2020年12月に市場へ導入予定のパチンコ新台です。
・真・北斗無双3(遊タイム)
・大海物語4スペシャル(遊タイム)
・ぱちんこ冬のソナタFOREVER(遊タイム)
・フィーバータイガーマスクW(遊タイム)
・閃乱カグラ2胸踊る199Ver(遊タイム)
・新日本プロレスリング(設定付き)
・パイレーツオブダイナマイトキング
パチンコ店減少の加速傾向は還元余力の縮小を反映
経済産業省の特定サービス産業動態調査によると、パチンコ店の9月の売上高は前年比2割減で、8月の水準と変わらず回復は足踏みしています。
コロナ禍による全国一斉休業で8割近くも激減した5月よりも大きく改善してはいますが、前年割れは15か月連続となっています。
これは、パチンコ客の所得環境が先行き不透明である事に加え、従来からの広告宣伝規制や射幸性を抑えた遊技機への転換(一定期間先延ばしされてはいるが)による集客への影響が続いていることにも起因すると思われます。
こうしたなか、閉店に追い込まれるパチンコ店は昨年を上回るペースで増えており、私の推計では2020年のパチンコ店減少数は7百店余りに達することとなりそうです。ちなみに昨年2019年は421店の減少でした(警察庁のパチンコ店営業許可数による)。
パチンコ店の還元状況は全体としては芳しくないと考えるのが妥当でしょう。
しかしながら、還元余力のないパチンコ店が顧客を減らすのに対し、ライバルの弱体化を集客のチャンスと捉えるお店はそれなりに還元しているようです。
店舗格差は開く一方なのです。
遊タイム機においてもそろそろ本来の期待値稼働ができる調整に期待
以上のことを勘案すると、勝ちにこだわる打ち手は、特定のお店での特定日や新台入替日など、優良台が投入される確率の高い日を中心とした立ち回りがベストな方法である事に変わりはないでしょう。
ここで、遊タイム搭載機種の天井期待値を狙った立ち回りは選択肢のうちの一つになると思いますが、他の遊技客の気分を害するような目に余る行為は慎むべきでしょう。
長く打ち続けるためには紳士的に立ち回るように心がけたほうが良いと思います。
基本的には優良店で良く回り出玉削りの少ない調整の台を探し、できるだけ長時間打つといった従来からのスタイルが王道であることに変わりはないでしょう。
遊技を楽しむ事を重視する打ち手は、あまりにも調整の悪いお店を避けつつ無理をしない稼働に徹した方がよさそうです。
最後になりますが、遊タイム搭載機種は、出玉を遊タイムに極端に割り振ったものばかりでなく様々なゲーム性のものが投入されつつあります。
ボーダーラインが甘すぎて、パチンコ店が利益を取りづらいものだけでなくメリハリをつけた調整がしやすいと思われる機種も出てきているようですので、終日打てる調整にそろそろ期待してもよいのではないでしょうか。