2020年10月24日【記事更新:2021年1月14日】
更新箇所は水色マーカーの部分です。「P真黄門ちゃま甘デジ」を追加しました。
遊タイム機は見た目の確率よりも大当たりしやすい傾向にある
遊タイムは一般的には、大当たりしないまま決まった回転数に到達すると時短※に突入して当たりやすくなるパチンコの仕組みです。
遊タイムに到達する回転数(発動条件)は基準ルールでは大当たり確率(低確率)分母の2.5倍から3.0倍の回転を消化後となっており、電サポ時短回数は3.8倍までとなっています。
たとえば、大当たり確率99.9分の1の「新・必殺仕置人TURBO」では発動条件は280回転、時短回数379回となっています。(発動条件:99.9×2.5=250以上99.9×3.0=299以下、時短回数:99.9×3.8=379以下)
遊タイム中は通常時に比べ大当たりしやすい状態になるため、浅い回転数で到達するなど発動条件を緩めたり時短回数を増やしたりすると、全体としては非常に甘い(ボーダー回転率が低い)パチンコ機となりうるのです。
パチンコ店にとって甘すぎる機種は、回り具合をかなり渋くしたり、入賞しないムダ球を増やすなど辛い調整にして利益を確保せざるを得ません。しかし、やりすぎると客離れにつながるリスクがあります。
打ち手からみると、発動条件となる回転数にできるだけ近い回転数から打ち始めたほうがより当たりやすくなり、大当たりで得られる出玉数の期待値が上昇します。
投資額がより少なくなるので手元に残る玉数がそれだけ有利になるということです。
遊タイムによる当たりやすさは機種により違います。それは、時短回数や抽選確率が機種により違うためです。
時短回数が多く抽選確率が小さいほど当たる確率が高くなるということです。
※時短とは抽選チャッカーへの入賞を電動チューリップの開閉でサポート(電サポ)することにより少ない投資で抽選することができる仕組みです。電動チューリップが大きく開くためパチンコ球が入賞しやすくなります。
遊タイム甘デジの期待値は機種により大きな差がある
以下のグラフは現行(2021年1月現在)の遊タイム甘デジ9機種の期待値(期待差玉)を遊タイム発動までの残り回転数に応じて並べたものです。
独自の判断で遊タイム期待値が比較的高い機種と抑えられている機種とに分けました。
グラフに表示されている遊タイム機種は以下の9機種です。
・フィーバークイーン2(Fクイーン)
・ドラム海物語IN JAPAN(ドラム海物語)
・P銭形平次2 疾風ST ver.(銭形平次)
・GⅠ優駿倶楽部(GⅠ優駿)
・フィーバーアクエリオン ALL STARS LIGHTver.(アクエリオン)
・劇場版魔法少女まどか☆マギカ2キュウべえver.(まどマギ)
・新必殺仕置人TURBO(仕置人)
・PA貞子vs伽椰子頂上決戦(貞子vs伽椰子)
・P真黄門ちゃま甘デジ(真黄門ちゃま)
遊タイム発動時の最大期待値(残り0回転時の期待差玉)をみるとよくわかるように、機種により期待値には差がみられます。
特に、期待値の高いまどマギ(2,599個)および仕置人(2,688個)と、期待値が抑えられているFクイーン(869個)の差は大きいです。
遊タイム甘デジの遊タイムへの出玉依存度
パチンコ球が入賞口に入賞すると機種ごとにあらかじめ決まった玉数が払い出されます。
また、大当たり1回あたりの連チャン数やラウンド数は平均すると決まっているので、平均出玉は計算でわかります。
この平均出玉は、ざっくり言うと、主に左打ち時のヘソ入賞での大当りによるものと、主に右打ち時のSTや時短中の電サポ入賞時の大当りによるものとの合算になります。
電サポ中にラッシュに突入させた場合、ラウンド振り分けが有利に設定されている機種が多いため、普通は電サポ中の出玉数が多くなる傾向にあります。
このため、遊タイム中に大当りを引くと、ラッシュに突入しやすい電サポ中の出玉のみになりますので、出玉をより多く獲得できるチャンスが高まる傾向にあります。
しかしながら、電サポ遊タイム中の出玉を増やせば、通常時の出玉を減らして調整されているのが普通です。
以下の表は遊タイム甘デジ9機種について、遊タイム最大期待差玉と通常時の平均獲得差玉との比率を表したものです。これを遊タイムへの出玉依存度とみなしました。
この数値が高いほど遊タイムの恩恵が高いと言えます。
遊タイム甘デジの機種別立ち回り方の提案
●遊タイム依存度の高い機種
遊タイムへの依存度が高い機種は、通常時での大当たりは出玉の割り振りが少なくなる傾向にあるため、遊タイム天井を狙ったほうが効率よく勝てると考えられます。
このため、天井狙い優先でハマリ台のみを打つといった立ち回りスタイルが効率的だと思われます。
こうした機種は、9機種のうちでは「仕置人、アクエリオン、まどマギ、貞子vs伽椰子、真黄門ちゃま」になるでしょう。
その際、注意すべきは、期待値がかろうじてプラスだからといって、あまりにも期待値が低い回転数の台ばかり打っているとなかなか期待値が積めないという事です。
例えば時給2千円以上の台だけ打つよう徹底するとか、自分なりに打つ基準を設けることが重要だと思います。
もちろん、ボーダーライン以上の良調整の台がみつかれば終日打ち切る選択も可能です。
なお、甘デジはミドル機と比べて遊タイム依存度が高めの機種が目立ちます。仕置人226%、アクエリオン206%、まどマギ187%、真黄門ちゃま184%、貞子vs伽椰子181%と依存度が軒並み200%前後です。
これは、ミドル機でも荒い機種の仮面ライダー轟音155%、とある魔術の禁書目録114%と比べても明確かと思います。
また、9機種の遊タイムへの到達率は5%前後から8%前後しかありません。それを勘案すると、遊タイム甘デジはミドル機以上に荒い台が目立つと言っても過言ではないかもしれませんね。
●遊タイム依存度が抑えられている機種
遊タイムへの依存度が最も低い機種は「Fクイーン」です。
遊タイムへの依存度は63%程度しかありません。遊タイム期待差玉数が平均獲得差玉数を下回ることになります。
こうした機種は、無理に遊タイム天井を狙うよりもボーダーラインを上回る台を終日打つといった普通の立ち回りスタイルがベストだと思われます。
遊タイム天井狙いとして打つとしたら相当深いハマリ台があった時のみです。
こうした機種の遊タイム機能はハマりに対する救済措置程度と考えるに止めたほうが良いでしょう。
ちなみに、Fクイーンで遊タイム中に大当りする確率は63%に止まります。
ドラム海物語については、遊タイムへの依存度は98%で遊タイム期待差玉数と平均獲得差玉数が同水準です。
突然時短を搭載した機種であり、かなり大当たりしやすい仕様のため、ボーダーラインを意識した長時間の稼働に徹したほうが効率的でしょう。
こちらも遊タイム天井狙いは相当深いハマリ台のみに絞ったほうがよさそうです。
なお、「銭形平次」と「GI優駿」については各々118%、124%と中間に位置します。比較的バランスのとれた機種かもしれません。
コメント
オカパチクローバー
2021/01/14 URL 編集
オカパチクローバー
2021/01/07 URL 編集