2020年10月24日【記事更新:2021年6月13日】
更新箇所は水色マーカーの部分です。「ぱちんこ仮面ライダーGO-ON LIGHT」を追加しました。
遊タイム機は見た目の確率よりも大当たりしやすい傾向にある
遊タイムは一般的には、大当たりしないまま決まった回転数に到達すると時短※に突入して当たりやすくなるパチンコの仕組みです。
遊タイムに到達する回転数(発動条件)は基準ルールでは大当たり確率(低確率)分母の2.5倍から3.0倍の回転を消化後となっており、電サポ時短回数は3.8倍までとなっています。
たとえば、大当たり確率99.9分の1の「新・必殺仕置人TURBO」では発動条件は280回転、時短回数379回です。(発動条件:99.9×2.5=250以上99.9×3.0=299以下、時短回数:99.9×3.8=379以下)
遊タイム中は通常時に比べ大当たりしやすい状態になるため、浅い回転数で到達するなど発動条件を緩めたり時短回数を増やしたりすると、全体としては非常に甘い(ボーダー回転率が低い)パチンコ機となりうるのです。
パチンコ店にとって甘すぎる機種は、回り具合をかなり渋くしたり、入賞しないムダ球を増やすなど辛い調整にして利益を確保せざるを得ません。しかし、やりすぎると客離れにつながるリスクがあります。
打ち手からみると、発動条件となる回転数にできるだけ近い回転数から打ち始めたほうがより当たりやすくなり、大当たりで得られる出玉数の期待値が上昇します。
投資額がより少なくなるので手元に残る玉数がそれだけ有利になるということです。
遊タイムによる当たりやすさは機種により違います。それは、時短回数や抽選確率が機種により違うためです。
時短回数が多く抽選確率が小さいほど当たる確率が高くなるということです。
※時短とは抽選チャッカーへの入賞を電動チューリップの開閉でサポート(電サポ)することにより少ない投資で抽選することができる仕組みです。電動チューリップが大きく開くためパチンコ球が入賞しやすくなります。
遊タイム甘デジの期待値は機種により大きな差がある
以下のグラフは現行(2021年6月現在)の遊タイム甘デジ29機種の最大期待値(期待差玉)を並べたものです。機種により期待値には差がみられます。
特に、期待値の高いガンツ2(2,718個)や仕置人(2,688個)などと、期待値が抑えられているキレパンダ(366個)やFパワフル(833個)との差は大きいです。
グラフに表示されている遊タイム機種は以下の28機種です。
(機種名をクリックすると該当記事に飛びます)
・ぱちんこGANTZ:2 Sweet ばーじょん(ガンツ2)
・デジハネPA交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO(エウレカ)
・劇場版魔法少女まどか☆マギカ2キュウべえver.(まどマギ)
・フィーバーアクエリオン ALL STARS LIGHTver.(アクエリオン)
・PA新世紀エヴァンゲリオン14-決戦-プレミアムモデル(エヴァ決戦)
・P学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド2弾丸88Ver. (H.O.T.D.2)
・PAフィーバー真花月2夜桜バージョンLight Ver.(真花月2)
・ぱちんこ仮面ライダーGO-ONLIGHT(仮面ライダーGO-ON)
・PA大海物語4スペシャルwithアグネスラム(大海4アグネス)
・P安心ぱちんこキレパンダinリゾート79Ver.(キレパンダ)
遊タイム甘デジの遊タイムへの出玉依存度
パチンコ球が入賞口に入賞すると機種ごとにあらかじめ決まった玉数が払い出されます。
また、大当たり1回あたりの連チャン数やラウンド数は平均すると決まっているので、平均出玉は計算でわかります。
この平均出玉は、ざっくり言うと、主に左打ち時のヘソ入賞での大当りによるものと、主に右打ち時のSTや時短中の電サポ入賞時の大当りによるものとの合算になります。
電サポ中にラッシュに突入させた場合、ラウンド振り分けが有利に設定されている機種が多いため、普通は電サポ中の出玉数が多くなる傾向にあります。
このため、遊タイム中に大当りを引くと、ラッシュに突入しやすい電サポ中の出玉のみになりますので、出玉をより多く獲得できるチャンスが高まる傾向にあります。
しかしながら、電サポ遊タイム中の出玉を増やせば、通常時の出玉を減らして調整されているのが普通です。
以下の表は遊タイム甘デジ29機種について、遊タイム最大期待差玉と通常時の平均獲得差玉との比率を表したものです。これを遊タイムへの出玉依存度とみなしました。
この数値が高いほど遊タイムの恩恵が高いと言えます。
当ブログ独自の判断で、遊タイムへの出玉依存度が比較的高い機種と抑えられている機種とに分けました。
遊タイム甘デジの機種別立ち回り方の提案
●遊タイム依存度の高い機種
遊タイムへの依存度が高い機種は、通常時での大当たりは出玉の割り振りが少なくなる傾向にあるため、遊タイム天井を狙ったほうが効率よく勝てると考えられます。
このため、天井狙い優先でハマリ台のみを打つといった立ち回りスタイルが効率的だと思われます。
こうした機種は、29機種のうちでは「仕置人、エウレカ、アクエリオン、AKB桜、ガンツ2、ゆゆゆ、まどマギ、真黄門ちゃま、貞子vs伽椰子、モモキュン、エヴァ決戦、閃乱カグラ2、わんパラ、戦国乙女6、銀河鉄道999、バジリスク2、ジューシーハニー3」の17機種になるでしょう。
その際、注意すべきは、遊タイム期待値がかろうじてプラスだからといって、遊タイム発動まであまりにも遠い回転数の台ばかり打っていると、なかなか期待値が積み上がりにくいという事です。
例えば期待時給2千円以上の台だけ打つよう徹底するとか、自分なりに打つ基準を設けることが重要だと思います。
もちろん、ボーダーライン以上の良調整の台がみつかれば終日打ち切る選択も可能です。
なお、甘デジはミドル機と比べ、遊タイム依存度が高めの機種が目立ちます。仕置人226%、エウレカ224%、アクエリオン206%、AKB桜195%、ガンツ2 195%、ゆゆゆ193%、まどマギ187%、真黄門ちゃま184%、貞子vs伽椰子181%、モモキュン171%、エヴァ決戦164%、閃乱カグラ2 164%、わんパラ163%、戦国乙女6 163%、銀河鉄道999 156%、バジリスク2 152%、ジューシーハニー3 150%と依存度が軒並み150%から200%前後です。
これは、ミドル機でも荒い機種のウルトラマンタロウ2 187%、P牙狼 月虹の旅人180%、仮面ライダー轟音155%を凌駕する機種が多いことから分かります。
一般的に遊タイムへの到達率は5%前後から8%前後しかありません。それらを勘案すると、遊タイム甘デジはミドル機以上に荒い台が目立つと言っても過言ではないかもしれませんね。
●遊タイム依存度が抑えられている機種
遊タイムへの依存度が最も低い機種は「キレパンダ」です。
遊タイムへの依存度は36%程度しかありません。遊タイム期待差玉数が平均獲得差玉数をかなり下回ることになります。
こうした機種は、無理に遊タイム天井を狙うよりもボーダーラインを上回る台を終日打つといった普通の立ち回りスタイルがベストだと思われます。
ちなみに、キレパンダで遊タイム中に大当りする確率は36%に止まります。64%は当たらずスルーします。
これに準じた機種はFパワフルやFクイーンです。遊タイムへの依存度は63%で当選確率も63%です。
これらの機種の遊タイム機能はハマりに対する救済措置程度と考えるに止めたほうが良さそうです。遊タイム天井狙いとして打つとしたら相当深いハマリ台があった時のみに限ったほうが無難でしょう。
ドラム海物語については、遊タイムへの依存度は98%で遊タイム期待差玉数と平均獲得差玉数が同水準です。
突然時短を搭載した機種であり、かなり大当たりしやすい仕様のため、ボーダーラインを意識した長時間の稼働に徹したほうが効率的でしょう。
こちらも遊タイム天井狙いは相当深いハマリ台のみに絞ったほうがよさそうです。大海4アグネスと真花月も依存度98%と同様です。
仮面ライダーGO-ONは依存度97%です。リセット直後から打ち始めると遊タイム天井は299回転ですが、電サポ中に当たらずスルーした場合はすでに時短を120回まわした状態であり、遊タイム天井まで残り179回転となります。
こうした状態は、ヘソ当り後のスルーではすべてで、右打ち中では95%を占めます。ただし、天井期待値そのものは最大で1313個と、この機種を終日打った場合の平均期待値1352個をやや下回る程度ですので過度の期待は慎んだ方が良いかもしれません。
シンフォギアについて、遊タイム突入時は最終決戦に突入し当選確率は約51%に止まります。依存度81%程度であり、ボーダーライン重視の稼働が王道でしょう。
なお、「銭形平次」と「GI優駿」「H.O.T.D.2」「貞子3D2」については各々118%、124%、129%、142%と中間に位置します。比較的バランスのとれた機種かもしれません。
繰り返しますが、遊タイム依存度が抑えられている甘デジ機種をまとめると以下のようになります。
キレパンダ36%、Fパワフル63%、Fクイーン63%、シンフォギア81%、仮面ライダーGO-ON 97%、真花月2 98%、大海4アグネス 98%、ドラム海物語98%、銭形平次118%、GI優駿124%、H.O.T.D.2 129%、貞子3D2 142%。
遊タイム甘デジの天井狙い目について、実際の立ち回りに役立つように一覧表にまとめましたので、興味のあられる方は御覧いただければ幸いです。(以下のタイトルをクリックすると該当記事に飛びます)