2020年10月22日【記事更新:2021年1月8日】
更新箇所について:遊タイム天井期待値の金額換算データをより詳しく表示しました。それまでの50回転ごとの表示から、今回20回転ごとにしてあります。水色マーカーの項目です。
Pとある魔術の禁書目録はバランスの良いスペックとの大方の見方
FUJISHOJI(藤商事)からお待ちかねの遊タイム搭載ミドル機「Pとある魔術の禁書目録」が導入されます。
導入予定は11月2日からとのことです。
メーカーサイトのスペックをみると、ヘソ通常当たりからのST(ラッシュ)突入率は100%で、ラッシュ突入後の大当りラウンド数は4Rと10Rの2種類のみと、いたってシンプルです。
あれこれ悩まずに打てるのは安心感がありますが、大当りラウンドの種類により賞球数に違いがあり、10Rは1Rにつき15個払い出されますが4Rは10個に止まるのは少々残念です。
しかしながら、ラッシュ中のラウンド振り分けは10Rが70%を占めますので、偏れば大量出玉獲得のチャンスをつかめる確率は高いです。
ボーダーラインは、これまで導入されてきた数々の遊タイム搭載機種の例にもれず低めになっており、等価ボーダー16.8回転です(250玉あたり、出玉削りなし)。
これは、遊タイム機種のなかでもかなり低い水準になるかと思います。
スペックを表にまとめました。
とにかく、大当りを引きさえすれば継続率約79%のラッシュに入りますので、連チャンする可能性は高いです。
単発終了といったストレスが少なく遊べる仕様だと思います。
最大の特徴は遊タイム搭載だということですね。
以下に期待値を載せましたのでご覧ください。
遊タイム期待値を計算してみました
遊タイムの発動契機は通常時を800回転消化後となります。
遊タイムに突入すると時短回数は1,214回、当選確率は97.8%と大当り濃厚です。
次に、出玉が5%減る場合ですが、こちらのほうが現実的だと思います。
右打ち中の玉数は、試打動画を見る限りでは増えてはいません。
大当り中は出玉数が液晶画面上に大きく表示されますが、規定の玉数よりほとんど増えません。ということは、右側の盤面に一般入賞口が少ないか、入賞せずにOUT穴へ抜けるムダ玉もそれなりにあるということでしょう。
詳細な入賞口の配置が不明なので断言はできませんが、むしろ減っているとみた方がよいです。
右打ちで打ちっ放しを続けない限り、玉が激減することはないと思いますが、電サポは154回と長いので5%程度の玉減りは考慮しておいた方が無難だと思います。
貸玉料4円で金額換算した場合の期待値は以下のとおりです。交換率は4円等価交換および3.57円交換の2種類で計算してあります。
まず、出玉削りなしの表です。
出玉削り5%の表です。
Pとある魔術の禁書目録と仮面ライダー轟音の遊タイム期待値を比較してみました
下のグラフは、Pとある魔術の禁書目録と仮面ライダー轟音の遊タイム期待値(期待差玉)を遊タイム発動までの残り回転数に応じて並べたものです。
出玉削り5%、ボーダーライン程度の回転率の期待差玉です。
250玉あたりの回転率で、Pとある魔術の禁書目録は17回転、仮面ライダー轟音は18回転になります。
等価ボーダーはPとある魔術の禁書目録16.8、仮面ライダー轟音17.7です。遊タイム中の最大期待差玉はPとある魔術の禁書目録4755個、仮面ライダー轟音6286個で計算してあります。
Pとある魔術の禁書目録の期待値は、どの回転数でも仮面ライダー轟音に比べ抑えられ、比較的ゆるやかに推移しています。
遊タイムに出玉を振り過ぎていませんので、通常時も楽しめながら遊タイム中にも十分な出玉が期待できるバランスのとれた機種かもしれません。
最後に、この機種は、遊タイムへの出玉依存度もさほど高くなく、甘い調整に巡り合えるチャンスが少なくはないと想定されます。その場合は天井狙いに関係なく終日打ち切ることもあるかと思います。
参考までに、終日打つ場合のボーダーライン回転率を一覧表にしましたのでご活用いただければ幸いです。