2020年6月11日
出玉還元の地域差
パチンコ店の出玉還元率は77%台から85%台が一般的と言われています。
還元率が高いと勝ちやすさにつながります。
全国の出玉還元率には、高い地域や低い地域といった差があるのか調べてみました。
時系列でみると順位に多少の変動はありますが、長い目でみると傾向が見えるようにも感じます。
出張等で全国各地を飛び回るパチンカーやスロッターの方は参考にされてはいかがでしょうか。
参考にされるにあたっては、文末の「参考にする上での留意点」「還元率について」「エリアの構成都道府県」をお読みください。
パチンコの勝ちやすい地域は2017年では広島など中国エリア
パチンコの還元率について見ます。
入手できる最新データの2017年で還元率が最も高いのは中国エリア(85.3%)です。広島県を中心とした5県です(広島、岡山、山口、島根、鳥取)。その次が四国(84.2%)、東海(84.0%)の順となっています。
5年間の平均でみると、これも中国エリア(85.9%)が1位で、その次が北海道(85.8%)、東北(84.7%)の順となっています。
以上のことを勘案すると、還元率が最も高いエリア、言い換えると勝ちやすい地域は、広島県、岡山県などを含む中国エリアです(2017年までの傾向)。
ちなみに、2020年4月1日現在の人口は広島県が全国12位(281万人)、岡山県が20位(189万人)と47都道府県の中間以上に位置しています。
パチンコの勝ちにくい地域は2017年では東京エリア
一方、2017年で還元率が最も低いのは11位の東京エリア(81.6%)で、10位が大阪府を含む近畿エリア(83.2%)です。日本の代表的な大都市は意外にも甘くはないということが分かります。東京エリアは東京都のみで構成されます。
はっきりした理由は分かりません。
1日1台あたりの売上(表にはありません)は、中国エリアの22,685円に対し、東京エリアは22,951円と還元率の低い東京の方が、高い中国エリアを上回っています。
このことが何を意味しているのかは不明ですが、考えられるのは、東京は稼働が良いため、さほど還元する必要がないということでしょうか。
もうひとつ考えられるのは、東京は地価が高くホールの賃貸料等費用がかさむため、還元資金が抑制されるということかもしれません。
念のため、10位の近畿をみると、20,040円で中国エリアを下回っています。稼働が低いのに還元率も低いです。大阪も地価は高いですよね。
こうしたことから、賃貸料などコストがかかるため還元資金が抑制されるという考えに一理あるような気がします。あくまでも憶測ですが。
パチスロの勝ちやすい地域は2017年では茨城など北関東エリア
パチスロの還元率について見ます。機械割ではなく還元率です。
入手できる最新データの2017年で還元率が最も高いのは北関東エリア(86.9%)です。茨城、栃木、群馬の3県です。その次が中国(86.7%)、南関東(86.6%)の順となっています。
ただし、上位3エリアではパチンコほどの明確な還元率の差はないようです。
5年間の平均でみると、これも北関東エリア(86.7%)が1位で、その次が北海道(86.3%)、中国(86.2%)の順となっています。
以上のことを勘案すると、還元率が最も高いエリア、言い換えると稼ぎやすい地域は、茨城、栃木、群馬3県の北関東エリアです(2017年までの傾向)。
ちなみに、2020年4月1日現在の人口は茨城県が全国11位(287万人)、栃木18位(194.2万人)、群馬19位(193.8万人)と47都道府県の中間以上に位置しています。
パチスロの勝ちにくい地域は2017年では東京エリア
一方、2017年で還元率が最も低いのは11位の東京エリア(83.5%)で、10位が大阪など近畿エリア(84.4%)です。日本の代表的な大都市は意外にも甘くありません。東京エリアは東京都のみで構成されます。
参考にする上での留意点
●現在は2020年です。データが最新でも2017年であり、足元の順位は入れ替わっている可能性が考えられます。ただし、5年間の平均で見た場合は長期的な実態に近づくと思います。
●エリアでの集計値なので、エリア内すべての都道府県に同様な還元率が当てはまるとは限りませんが、集客力が高いとみられる県は容易に想像できますね。
●トップと最下位近辺の順位には明確な傾向が出ていますが、その他の順位の地域はさほど傾向に差がないように思われますのでご承知おきください。
還元率について
●還元率とは遊技した金額に対しての景品金額の割合のことです。還元率そのものが公表されているのは見た事がないので自分で計算しました。
●ウエブサイトから入手できる最新データは2017年です。
●入手元のダイコク電機様のHPには全国の3割ほどの台データが公表されています。1日1台あたりの売上と粗利の比率の逆数を還元率と読み替えました。
エリアの構成都道府県
【北海道エリア】北海道
【東北エリア】青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
【北関東エリア】茨城、栃木、群馬
【南関東エリア】千葉、神奈川、埼玉
【東京エリア】東京
【北陸甲信越エリア】山梨、長野、新潟、富山、石川、福井
【東海エリア】岐阜、静岡、愛知、三重
【近畿エリア】滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
【中国エリア】鳥取、島根、岡山、広島、山口
【四国エリア】徳島、香川、愛媛、高知
【九州・沖縄エリア】福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
コメント