2019年8月27日【最新更新2020年5月23日】
勝てないのは台が悪いのか引きが悪いのか
パチンコを打ち続けている方ならば、打っても打っても大当たりを引けず、引いても単発だらけで、貯玉もしくは現金が減るばかりといった状況が1か月も2か月も続く時期があるかと思います。
結果、ここのお店は出ない、台も回収台ばかりだと決めつけがちになるかもしれません。
もちろん、回らないし出玉も削り放題な台ばかり打たされれば確実に負けます。
でも、勝てないのは自分の引き(運)の問題である事がわりとあります。
引きは誰にもコントロールできません。
パチンコの確率はあらかじめ規則で決められており、何人にも平等に与えられます。いつ大当たりを引けるかにバラつきがあるだけで、試行回数を重ねればその確率に近づきます。
不安になったらツキ指数
ツキ指数というものがあります。
ついているかついていないかを数値で表します。自分の引きが良いのか悪いのかが分かります。
私が打った台は優良台で、たくさんの期待値を積むことができました。しかし、引きは最悪で貯玉は減る一方でした。
総通常回転12,117回転を回し積んだ期待値は101,145円。平均回転単価は8.3円と、比較的高い期待値の台を打ち続けることができていました。
しかしながら、貯玉はみるみる減ってゆき、15,144玉のマイナスを記録しました。金額換算すると5万5千円ほどのマイナスになります(15,144玉×4円×0.9掛け)。欠損額でみると15万円以上です。
一応、期待値計算が間違っていないことを確認して、ツキ指数を計算してみました。
ツキ指数の計算方法には(1)大当たり回数ベースと(2)通常回転数ベースがあります。
算出した指数の値が100%を超えていれば引き強で、100%を下回れば引き弱です。
計算基礎データと計算式は以下のとおりです。
(1)ツキ指数=(実際の)大当り回数÷大当り回数のボーダーライン×100%
※大当り回数のボーダーライン= 総通常回転数×トータル確率
(総通常回転数÷トータル確率の分母)
※大当り余剰・欠損回数=(実際の)大当り回数ー大当たり回数のボーダーライン
(2)ツキ指数=ツキのボーダーライン回転数÷総通常回転数×100%
※ツキのボーダーライン回転数=総獲得R(ラウンド)数×1Rあたりのトータル確率分母
(1)のツキ指数は、12,117×1/29.7=408 321÷408×100%=79%
(2)のツキ指数は、1,817×4.9=8,903 8,903÷12,117×100%=73%
どちらで計算するかによって若干のズレはありますが、おおむね7割から8割の大当たりしか引けていないということが分かります。
検証
欠損額は先述したとおり15万5千円ほどです。大当りが確率どおりに引けた(ツキ指数が100%)と仮定した場合の期待値相当額が欠損額を大きく埋める数値になれば、勝てない原因が台ではなく引きだということが分かります。
検証する場合、1Rあたりの平均出玉数が分かっていることが前提となります。今回は67玉でした。
(1) の方法の場合
不足分の差玉数=大当り回数ボーダー×平均R数×1Rあたりの出玉数×(100-ツキ指数)%
408回×6.12R×67玉×21%=35,132玉
期待値相当額=35,132玉×4円×0.9掛け=126,475円
(2) の方法の場合
不足分の差玉数=総R獲得数÷ツキ指数%×1Rあたりの出玉数×(100-ツキ指数)%
1,817R÷73%×67玉×27%=45,027玉
期待値相当額=45,027玉×4円×0.9掛け=162,097円
(2)の方法では欠損額の15万5千円を上回っていますので、問題ありません。
(1)は欠損額には達していませんが、貯玉マイナス分の5万5千円は大きく上回っていますので、期待値のある台を打っていたと考えて良いかと思います。
引きが悪かったということですね。
引きは足りているのに差玉がマイナスの場合は要注意
逆に、ツキ指数が100%以上なのに差玉がマイナスのままといったケースでは、打っている台の期待値がマイナスの公算が強いです。
あまりにも大きく差玉が減っているのならば、店や台を変えるなど立ち回りを見直したほうが良いと思いますので悪しからず。
※本記事データの機種はCRシンフォギアS(甘デジ)で、期待値ボーダー超えの台を複数店舗で打った合計値です。