2020年3月8日 【最新更新日:7月6日】
主な更新箇所は真下の「※シンフォギア2は実際の稼働でもボーダーが甘め」の項目です
※シンフォギア2は実際の稼働でもボーダーが甘め
2020年4月に導入され人気を博しているシンフォギア2ですが、導入前にスペックが判明した当初からボーダーの甘さが期待されていました。
ただ、公表スペックからの予想と実際のお店の運用とで差が見られる機種は多々あります。
そこで、実際に打ち、データを整理しました。
結論から申し上げますと、シンフォギア2のボーダーラインはスペック並みか、それを下回る期待通りの甘い仕様だと思われます。
理由は右打ち時の玉減りが極端に少ない事と、V入賞時の玉増え効果だと思われます。これについては後述します。
今のところ、実際の運用でも250玉あたり18回転前後のボーダー回転率に調整されているようです。
これは、オーバー入賞や止め打ちによる玉増やしといった技術介入をせずに右へ打ち放しのままで得られたデータです。
極端な言い方をすれば、誰が打ってもボーダーラインは18回転前後です。
今回の稼働結果では等価でのボーダーラインは17.7回転となりました。
詳細結果は以下のとおりです。
なお、データ取りのためにお店の通常営業日に打ったので、回転率はボーダーラインを下回っています。
初代シンフォギアとシンフォギア2とのスペックの違いを比較しました
下の表は初代シンフォギア(以下、旧機種と言う)とシンフォギア2(新機種)のスペックを並べたものです。
特に変わらないのは初当たり(大当たり)確率で共に199.8分の1のライトミドル機です。
電チューの返しが1個なのも変わりません。
出玉感は旧機種に分があるが、連チャンしやすいのは新機種
表中の項目で水色マーカーは旧機種が有利な数値で、黄色は新機種が有利な数値です。
新機種が最も有利な項目はシンフォギアチャンスGX(以下、シンフォギアチャンスと言う)中の継続率で81.4%と、現行の79.7%を1.7%上回りました。
これは、「電サポ99回+保留4回」および「電サポ11回+保留4回」が新たに追加された影響が大きいと思われます。
ちなみに、各々の継続率は電サポ99回が99.9%とほぼ大当たり濃厚で、電サポ11回も88.0%とかなりの高継続率となっています。
その他、電サポ7回は78.9%で、ヘソ当たり1回のシンフォギアチャンス突入率は51.1%です。
このため、初当たり1回あたりの平均連チャン回数は現行の3.56回から3.75回へ増加し、連れて平均獲得差玉数も2,457個から2,724個へ増加しています。
一方、最大ラウンド数が減少(旧機種15R→新機種10R)していることから最大出玉数(打ち込み玉を差し引いた差玉)が1,290個と、11%減少(現行1,455個で165個の減少)しており、出玉感の低下は否めません。
大雑把に言うと、1回の大当たりの出玉はショボくなったが、連チャンするので爆発力は高い。といった感じでしょうか。その分、やや荒さが増した仕様になっているようです。
ボーダーラインは新機種が甘い
以上のスペックから算出した新機種のボーダーラインは18.3回転と現行(20.3回転)を大きく下回り甘くなっています。
【旧機種】出玉は実践値で7%増加した
ここで、旧機種に戻ります。
玉削りなしの場合での出玉(差玉)は1Rあたり91個と算出されました。これは公表スペックからの推計値ですので、実際に打つと、お店の調整等によって変わってきます。
アタッカー周りや電チュー周りに加え、一般入賞口周りの釘配列や調整次第で出玉状況は変化するため、ボーダーラインもそれに連れて変わるのです。
表は大当たりラウンド(R)を32R消化した時点での私の稼働データです。
私が打ったシンフォギアでは1Rあたり97.5個と計算上の出玉数91個を6.5個、率にして7%上回っています(水色マーカーの部分)。この時のボーダーラインは19.0回転です。
推計値の20.3回転から1.3回転下げることができています(水色マーカー部分)。
【旧機種】基本はムダ玉を抑える打ち方にこだわる事
ここで、最も注意しなければならないのは、玉を増やす打ち方をしても、玉を減らす打ち方も行っていれば効果は薄いという事です。
いわゆる、おやじ打ち。打ちっぱなしは止めましょう。
以下の行動は必須です。
●大当たり中は入賞7個でアタッカーが閉まりますので、閉まったら打ち出しをきっちり止めます。できれば、閉まる前に止めれば既に飛んでいる玉が入賞して一段とムダ玉が減ります。
●電サポ中の玉の打ち出しは基本的には1個打ちです。抽選入賞口への入賞は1個返しなので増えません。入賞をハズした玉はムダ玉になります。例外として右の一般入賞口の調整が甘い場合は打ちっぱなしでも玉が増えますが、今ではそういった調整もみかけなくなりました。
なお、この打ち方だと最終決戦時の図柄変化がみられなくなりますので、演出を楽しみたい方は打ちっぱなしてください(笑)。
【旧機種】出玉増やしの種類は大きく分けて3つ
詳細は、大当たり時アタッカーへの捻り打ちによるオーバー入賞と右打ち時の一般入賞口への入賞、それに、RUSH(シンフォギアチャンス)突入後のV入賞口への入賞による玉の増加が主となります。
玉増え効果について整理します。
●大当たり時オーバー入賞
1R1回成功で+14個(差玉ではなく出玉)
●右盤面一般入賞口への入賞
1個入賞で+3個(同上)
●V入賞口への入賞
1個入賞で+3個(同上)
以上3項目で出玉を増やします。
天井部分:現行シンフォギア
右盤面:現行シンフォギア 「G」が一般入賞口。
「GO」横の赤板が開き、その下の赤板に玉が落ち、そこが開いて「V」に入賞する複雑な構造のためムダ玉の発生が多く、かつ、Vパンクの可能性が比較的高い。「GO」は1個返しの電チュー。
大当たりアタッカー:現行シンフォギア 中心よりやや右に位置している。
新旧シンフォギアの右打ち時の玉増えに影響する払い出し性能の比較
以下の表は各入賞口からの払い出し個数と、右打ち時の玉の払い出しに関するラウンド数および連チャン回数の一覧表です。
上記の各項目は多ければ玉増えに期待がもてます。
個別にみた新旧機種の差
●大当たり時アタッカー入賞の払い出し個数(-1個)と平均獲得R数(-4.3R)が減っていますので、捻り打ちによるオーバー入賞の効果は薄れます。
●右盤面一般入賞口は新機種には無くなっており、マイナス(-3個)の影響となります。
●V入賞口(+1個)と平均連チャン回数(+0.19回)は旧機種を上回っています。
●新機種で新たに愛ポケットが設置されています(+1個)。
総じてみると、新機種は旧機種に比べマイナスの影響のほうが大きいように見え、玉増えに関する性能はやや低下しているようです。
しかしながら、玉減りはかなり抑えられており、公表スペック並みの出玉を維持できる要因となっていると思われます。
新機種シンフォギア2の右打ちの特徴をまとめると以下のとおりです。
●1個返しの入賞口があり、愛ポケットと呼ばれる(上部に赤いベロの電サポあり)。
●右盤面にはほとんど釘がなく、打ち出された玉はポケットにほぼ全てが拾われる。
●構造的にV入賞せずにパンクする可能性は低い。
天井部分:新シンフォギア2 この辺に玉を滑らせて勢いを殺すことになります
右盤面:新シンフォギア2 現行機種の「G」にあたる一般入賞口が見当たらない。
「V」には、玉が上部の赤べロを抜けると直接入るような構造なのでVパンクはの心配は少ない。「愛」ポケットにムダ玉がほぼ全て拾われ玉減りがほとんど無い。
大当たりアタッカー:新シンフォギア2 現行機種のそれが真ん中よりやや右に寄っていたのに対し、新機種のアタッカー位置はさらに右側へ寄ってしまいました。オーバー入賞にはあまり期待できないかと思いましたが、実際に打ってみると打ちっ放しでも入賞率は高いです。
新機種の液晶表示の出玉数は旧機種同様、スペックを超える傾向
大当たり時の出玉数について、旧機種は一般入賞口等への入賞が加わり、液晶右上に表示される出玉数は規定数を超えることが普通でした。
新機種では、右側の一般入賞口が無くなった代わりに愛ポケットに玉が拾われ、1個返しですが、出玉カウントされているようです。
旧機種と同様に表示される出玉数が規定数を超える傾向にあるようです。
10R大当たりの場合、規定数は1,300個ですが、以下の画像をみると1,393個、1,425個と各々増えていることが確認できます。玉減りが抑えられていると捉えて良いと思います。
新機種の総評です。技術介入効果は無いことはないが薄い。万人に優しい機種である。
●オーバー入賞を狙った捻り打ちは現行機種に比べると玉増え効果は薄い。
また、打ちっ放しでもオーバー入賞の頻度が高く、体感では4割から5割程度あるのではないかと思いました。
●右盤面の一般入賞口が無くなったマイナスの影響はあるものの、愛ポケットの存在によりムダ玉は最小限に留められています。
●一方、時短中の玉減りも愛ポケットで極力抑えられており、V入賞も玉の入りが改善されている。
以上を勘案すると、シンフォギア2は、無理に捻らずとも良さそうです。それよりも、V入賞口へ規定個数10個を確実に入れることと、通常時左打ちのヘソの止め打ちをしっかり行い、回転率を重視した基本的な稼働に注力したほうが結果を出せるかと思います。
シンフォギア2に関するその他の技術的情報
●アタッカーより上にアウト穴(ハズレ玉)がある。
ここから玉が流れることはほぼありませんので、さほど気にせずともよさそうです。
しかし、削り調整が可能な箇所ですので異様な釘の向きには注意していたほうが良いでしょう。
今後、削ってくることは十分考えられます。
●通常時の小当たりは旧機種同様の打ち方で出玉が獲れる。
ヘソ小当たりがあります。
遊技説明画面が出現した瞬間に右打ちで4発打ちます。全部入賞すれば48玉(13×4-打ち込み4発)獲得できます。
ただ、演出画面が表示されてから右打ちするとどうしても遅れがちになります。ステージチェンジが短い時を事前に察知して右打ちを開始するといった猛者もいるようです。
●最終決戦突入時にヘソ保留があれば最初に消化したほうが良い。
ヘソ保留を消化してから電チュー保留を貯めないと、シンフォギアチャンス中のヘソ消化でヘソ1個につき5分ほど待たなくてはなりません。時間効率が悪くなります。
OUT穴上の釘調整に注意したほうが良いでしょう
なお、旧シンフォギアの技術介入についてご興味のあられる方は、以下の記事をご覧くだされば幸いです。ただし、甘デジについての記事ですのでアタッカーへの入賞個数等は若干違います。
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