2019年10月10日【更新:2020年5月27日】
昔は景品との交換率が低い店ほど調整が甘く勝ちやすいと言われていましたが、近年ではそうでもないようです。打ち手もしっかりと損得勘定を考えながら打った方が良いですね。
以下、現金投資と貯玉の関係を自分なりにまとめてみました。長くなりますので、前編と後編の2回に分けて述べます。
換金(交換)ギャップについて
パチンコは最初に現金で購入(借りる)した玉を打ちます。大当たりを引いて出した玉は景品に交換します。
例えば、11,000円分の玉を購入すると2,750玉になります(1玉4円×2,750玉=11,000円)。この2,750玉を打って大当たりを引き、同じ玉数の2,750玉の出玉を得たとします。これをカウンターに持っていくと10,000円分の景品にしか交換してくれません。差し引き1,000円のマイナスです。これが換金ギャップです。パチンコ店の収益源のひとつです。
パチンコの景品交換の交換率について、諸事情により等価交換(11,000円分の出玉を同じ11,000円分の景品に交換)の店は全国的に少なくなっています。自分が通うホールの交換率は上述のようにざっくり9割です(10,000円÷11,000円=0.909・・・)。玉を購入した時点ですでに1割負けているのです。
11,000円分の景品に交換するためには2,750玉の1割増しの3,025玉が必要です。実際には景品の最低交換額が決められているのできっちりとこのような玉数にはなりませんが、仕組みはこんなものです。
例題です
大当たりが続き、持ち玉がたくさん(5,775玉)できたと仮定します。このうち最初に購入した11,000円分に相当する3,025玉を景品に交換しても、まだ、2,750玉が残りましたので貯玉(玉を預かってもらう=磁気の会員カードに入れるのが一般的)にしました。
貯玉ができた状態で、再びパチンコを打ちました。以下にあげる(a)と(b)とではどちらが多くお金が残るでしょうか?
(a)貯玉2,750玉をすべて使って打ち、大当たりを引いて貯玉と同数の2,750玉の持ち玉ができました。すべて10,000円の景品に交換しました。
(b)貯玉は使うのがもったいないので、11,000円(2,750玉)を現金投資して打ち2,750玉の持ち玉ができました。すべて10,000円の景品に交換しました。
正解は(a)です。
(a) のケースは、現金を使わずに貯玉で打って景品に交換したので手元には10,000円残っています。
(b) のケースは、現金11,000円を使い10,000円の景品に交換したので、手元には10,000円残っているかのように見えますが、実際には差し引き1,000円のマイナスです。
このように、貯玉をつくることができれば、貯玉を使い遊技したほうが断然有利なのです。逆を言えば、貯玉があるのに現金投資をすると損をします。
以下、後編では現金投資および貯玉投資が期待収支にどう影響するのかを実際の稼働結果に基づき述べてみます。
★現金投資の罠 後編 ~ パチンコの貯玉(持ち玉)遊技の優位性
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